金魚が病気になった時、水槽内で薬を使って治療をすることがあると思います。水槽内で治療することのメリットもありますが、水槽から出して治療した方がより良いので紹介します。
病気を発症した場合は水槽の外で治療する
みなさんは病気が発症した場合、どうやって治療してますか?水槽に薬を投与して、治療してませんか?
僕は、水槽に薬を投与して治療する方法は良くないと考えています。
なぜか?水槽に薬を投与するとこんな弊害があります。
・バクテリアが死滅してしまう
・水槽のシリコンに薬が浸透して、色がついてしまう
・ろ材が使えなくなる
この3点が、僕が、水槽に直接薬を投与することの弊害だと考えています。一つずつ見ていきましょう。
バクテリアが死滅してしまう
バクテリアは簡単に死滅してしまいます。
酸素が足りなかったり、水が汚れすぎたり・・・
その中でも薬を投与するとすぐに死滅してしまいます。バクテリアが死んでしまうことで、水が余計に汚れて治療の妨げになります。
感染力が高い病気の場合は、水槽をリセットしなければならないです。そんな場合はともかく、水槽がリセットされ水が不安定の場合、治療後に水槽に戻しても水質悪化が原因で、また病気になってしまいます。
可能であれば、バクテリアが生きた安定した水槽に戻した方が、治療後に体調を崩す可能性を減らすことができます。
水槽のシリコンに薬が浸透して、色がついてしまう
これがまたやっかいで、薬は着色されているものがほとんどです。特にメチレンブルーなんかは、いろいろなものを青くするぐらい強い色があります。石ですら青くなります。
白いシリコンが、薬によって青くなったり黄色くなったりします。
見た目だけの問題ですが、水槽の角が青いのはちょっと・・・
薬がシリコンから溶け出して、バクテリアが死んじゃうんじゃないか・・・
と不安になるものです。気にしない人は大丈夫ですが、僕はダメです。
ろ材が使えなくなる
薬はバクテリアを殺してしまいます。薬が染み付いたろ材はバクテリアが育たないため、使い物になりません。捨てるしかありません。
ウールマットや粗めマットならば問題ありませんが、リングろ材などの高いろ材が使えなくなるのはかなりの痛手です。
リングろ材は多孔質と言って、小さな小部屋をいっぱい持っています。その小部屋にバクテリアが住みますが、薬が染み込むことでバクテリアが住み着くことができません。
また、多孔質は一度吸着したものを脱着しにくいため、なかなか薬が取り除けず、捨てなければいけません。
薬を水槽に直接投与するとこんな弊害があります。早まる気持ちを抑えて、冷静に治療することが大事です。
では、どうやって治療したらよいでしょうか?
治療はバケツ内でエアレーションのみ
治療は水槽から出して、バケツの中で行うのが良いです。
なぜバケツが良いか?
薬は紫外線などの光で分解してしまうものがあります。そのため、極力光が入らないようにしてあげる必要があります。
透明ではないバケツを使えば、簡易的に遮光することができます。完全に遮光する必要もないので、バケツで十分です。
また、薬の効果を引き出すためにろ材は不要です。エアレーションで酸素を供給するだけで十分です。
薬を使うとバクテリアが育ちませんので、水換えを頻繁に行う必要があります。バケツだと、水換えがやりやすいです。
また、バケツなら薬で汚れてもなんとも思いませんし・・・
水槽は綺麗に洗い治療中に立ち上げてしまう
感染力がある病気を発症した場合は、水槽は綺麗に洗いましょう!!
ろ材も全て綺麗に洗って、新しく水槽を立ち上げましょう。
バケツで治療している間に水槽を立ち上げてしまえば、治療後にまた体調が悪くなることはありません。
ちょっとだけ効率よくいきましょう。
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まとめ 薬を使っての治療はバケツで
水槽に直接薬を投与すると
・バクテリアが死滅してしまう
・水槽のシリコンに薬が浸透して、色がついてしまう
・ろ材が使えなくなる
のリスクがあります。
これらを回避するために、薬を使っての治療はバケツの中で行うことが良いです。
また、治療中は水が痛みやすいので、水換えとエアレーションは必ず行うようにしてください。
ちなみに・・・
塩浴をする場合は、バクテリアが完全に死滅することはないので、水槽に直接投与してもOK
個人的にはまずは塩浴する方法をとります。様子を見て、ダメそうなら薬です。薬は金魚の体力も奪うので、注意が必要です。
病気になった金魚が一刻も早く元気になりますように・・・
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