この記事は、金魚の飼育方法を一つにまとめた記事です。初めて金魚を飼う人は、この記事を読んでおけば、飼育方法から必要なアイテム、飼育の考え方がわかります。
色々な記事を書いてきましたが、ここに全てを集約しています。2万文字の長文ですので、じっくり読んでいってください。
初めて金魚を飼育する人へ
初めて金魚を飼う人へ向けた記事です。
このブログでは金魚の飼育に関する記事をいろいろ投稿しています。これらの情報をこの記事に集約しました。
この記事を全部読めば、初めて金魚を飼う人は金魚を飼育するために必要な情報が全て手に入ります。長文ですので、じっくり読んでください。
目次
1、金魚を飼う前の必須事項
金魚を飼育したいと考えているあなた!このブログに行き着いたのは、早く金魚を飼いたい!でも、すぐに死なせてしまうからネットですぐに死なせない方法を確認しておこうと思っているからではありませんか?
金魚を飼育したい!金魚が泳いでいる姿を眺めて癒されたい!!と考えていると思います。
ただ、金魚を飼いたい!という衝動だけで、なんの下調べもなしに金魚を飼育し始めると、金魚をすぐに死なせてしまう最悪の結末が待っています。
そんな最悪の結末にならないように、衝動を抑え、金魚を飼育し始める前に準備しておくことがあります。まずは、金魚を飼い始める前の準備について紹介します。
1−1、家族に金魚を飼うことを宣言する
金魚や熱帯魚を飼育する時、結構な確率で問題になるのが家族からの理解が得られないということです。
金魚を飼育する時は、家族からの理解と協力が必要です。金魚を飼育するにあたり、家族の反感をかいやすいハードルがいくつもあります。
電気代・水道代問題です。
金魚を飼育するには、水槽に水を張り、水が汚れないようにろ過フィルターを稼働させ、金魚が泳いでいる姿を見るために電気を点灯させる必要があります。
要するに水槽に水を張るために水道代がかかります。ろ過フィルターを稼働させ、電気をつけるので電気代がかかります。
お金の問題はシビアで、自分が理解していない趣味に対しては他人は厳しいんです。なんで、あんなものにお金を費やすのかわからない!と不満がたまりやすいんです。
そのため、金魚を飼育する前に、必ず家族に金魚を飼育することを宣言し、理解を事前に得ておきましょう。
でも、宣言したところで家族から理解を得られるとは限りません。家族から理解を得るための武器を僕が渡します。その武器を使って説明してみてください。
1−2、金魚を飼うのに使うお金は?
問題になりやすい金魚を飼育するためにかかるお金についてです。より詳しく書いた記事がありますので、そちらも合わせてご確認ください。
電気代と水道代ですが、1ヶ月にどのくらいかかると思いますか?試算すると・・・
電気代合計:¥254
水道代:¥772
合計:¥1026
結構かかると思った方もいらっしゃると思います。そんな方に内訳を紹介します。
電気代
ろ過フィルター24時間稼働:¥195
ライト8時間稼働:¥59
電気代合計:¥254
水道代
水槽の水を4回交換したとして、¥722
1ヶ月に千円って結構かかるな〜と思った方!趣味にかかるお金って世間一般的にどのくらいか知っていますか?
<マイナビHPより引用>
実は、月に1万円かける人が30%ほどで多数を占めています。金魚を飼育した場合、電気代と水道代で約千円です。世間一般的に趣味にかかる費用の割合としても一番低い部類に入ります。
他の趣味よりもよっぽど経済的なんです。
1−3、命の大切さを改めて考えさせられる
お子さんがいるご家庭では、お子さんへの教育の観点からも金魚の飼育は非常に良いです。
幼少期の頃は命について考える機会はなかなかありません。金魚を飼育することで、身をもって命の尊さを学べます。ちゃんと飼育しないと金魚が病気になったり、死んでしまったりします。
”現実はコンテニューできないんだぞ!”ということを教える絶好のチャンスです。
また、小学生になると夏休みの宿題で自由研究があります。夏休みの宿題に金魚の飼育をして、命について考えたり、飼育日記をつけることも面白いでしょう。
これで毎年、夏休みの宿題に困ることがありませんね。(さすがに毎年同じ内容だとダメだと思いますが・・・)
金魚の飼育にはデメリットだけでなく、メリットがあることを説明して、金魚の飼育を事前に理解してもらいましょう!
ということで、家族の理解を得たとしましょう。さぁ!金魚を購入しましょう!とは行かないのが、現実です。
金魚を死なせないためにも長生きさせるためにも金魚を購入する前に、いくつか準備しておくことがあります。
1−4、飼育用品を揃えよう!
金魚を購入する前に飼育道具を準備します。
必ず金魚を購入する前に飼育用品を揃えておきましょう!!
なぜ、金魚を買う前に飼育用品を準備しないと行けないか?と言うと、キーポイントは水質です。
金魚を水槽で飼育するためには、水を綺麗な状態に保つ必要があります。金魚が住むのに適した水質を保持することは結構大変です。何故ならば、ろ過バクテリアという生物の力を借りないといけないからです。(詳しくは後ほど記述します。)
さて、飼育用品と言ってもたくさんの種類、メーカーがあり、何を買っていいかわからないですよね。
金魚の飼育をするに当たって必要な飼育用品を紹介します。合わせて、僕のお勧めも載せておきます。
1−4−1、必要アイテム一覧
金魚の飼育は始めるに当たって、準備する必要のあるアイテムを紹介します。
・水槽
・水槽台
・ろ過フィルター
・ろ材
・砂利
・照明
・エサ
まずはこれらを揃えるようにホームセンターやネット通販を見てみましょう。必要になったものは後で買い足していけば良いので、まずは必要最低限のものを揃えておきます。それでは、それぞれを詳しく見ていきましょう。
1−4−2、水槽 金魚を飼育するには水槽は必要不可欠
金魚を飼育するためには金魚を入れる容器が必要ですが、金魚を入れる容器はたくさんあります。
水槽や池、トロ舟など・・・。結構飼育容器が選べるのが金魚のいいところでもあります。その中で、初めて金魚を飼育する人には水槽をオススメしています。
もともと家に池があるのであれば良いですが、中々そんなお家はありませんよね。なので、まずは準備が簡単にできる水槽をオススメしています。
僕のオススメは60cm水槽です。
初めて金魚を飼育したいと考えている人は、小さい水槽を選びがちです。うまく飼育できないかもしれないから、小さい水槽を選んでうまくいったら大きい水槽に変更しようと考えていたり、小さい水槽でインテリアとして使いたい!と考えていたりといろいろな理由があると思います。
ただ、小さい水槽の場合、水の量が少なくなります。水量が少ないと金魚が元気に生きられる水を維持することが難しいです。
水量が少ないと、すぐに汚れる!すぐに温度が変わる!すぐに水が減る!などのリスクがあります。初めて金魚を飼育する人は、より大きい水槽を選びましょう!
ただ、水槽は大きくなればなるほど、スペースの問題や床の強度問題、アイテムの品揃えの問題なども発生します。
これらの問題を解決しているのが、60cm水槽です。
60cm水槽は基準となるサイズの水槽のため、アイテムが豊富で、スペースがそこまで必要ではなく、普通の家であれば床を気にすることなく設置することができます。
水量が多いため、金魚を飼いやすく、アイテムがたくさんあるため使い勝手が良いのが60cm水槽です。
1−4−3、水槽台 地震が多い日本だからこそ水槽台が必要
水槽は玄関の下駄箱の上におけばいいや〜と考えている方へ。
安易な考えです。
水槽には水が入ります。60cm水槽となると約60L入ります。60L入るということは、水槽の重さは60kgをはるかに超えます。砂利の重さや水槽の重さを足すと70kg超え。がっちりな男の大人程度の重さになります。
そんなものが下駄の上に乗るんです。下駄箱は軽い靴を収納しておくもののため、細い木材で作られているものがほとんどです。靴はしまえるけど、水槽を置くには不向きです。
また、日本は地震が多い国です。水槽を置くには力不足で、地震がきたら下駄箱は一発で壊れます。下駄箱が壊れなかったとしても強度がない下駄箱は大きく揺れたり歪んだりして、ガラス水槽が耐えられずに割れる場合があります。
と言ってもそれなりの大きな地震じゃなきゃ壊れませんけどね・・・
他にもメタルラックに水槽をおけばスタイリッシュで良い!と思うかもしれませんが、意外とメタルラックは弱いです。簡単に歪みます。
メタルラックの危険性について僕の体験談をまとめてます。一読ください。メタルラックって、厚めの板を水槽の下に敷いてもいとも簡単に歪むんです。
地震が多い国だからこそ、水槽専用の水槽台を準備する様にしましょう。収納も考えられているものもありますので、便利です。安く済ませたい人は、スチール製の水槽台にして自分なりのカスタマイズをすると良いでしょう。
1−4−4、ろ過フィルター ろ過フィルターで金魚を長生きさせる
水槽の水を金魚が元気で住みやすい状態に保つことに一役買うのがろ過フィルターです。
金魚のフンなどのゴミをこしとる物理ろ過と金魚のフンから出る有害物質を無害化する生物濾過の2つのろ過が、水槽の水を綺麗にします。
物理ろ過はゴミをキャッチするだけなので、ろ材を設置すればすぐにろ過効果を発揮します。生物ろ過はろ過効果を発揮するまでに時間がかかります。
生物ろ過は、バクテリアが有害物質を無害化します。そのバクテリアが十分な量、水槽内に繁殖するのに、約2〜3習慣程度かかります。
物理ろ過と生物ろ過のポテンシャルをより引き出せるものが良いと思いますよね?各ろ過フィルターの特徴を抑えていきましょう。
ろ過フィルターの価格、掃除のしやすさ、大きさを4段階評価しています。
コスト:高い ×<△<○<◎ 安い
掃除:しにくい ×<△<○<◎ しやすい
ろ材の入る容量(サイズ):小さい ×<△<○<◎ 大きい
ろ過フィルター | コスト | 掃除 | サイズ |
上部式フィルター | ○ | ◎ | ○ |
外部式フィルター | △ | × | ◎ |
外掛けフィルター | ◎ | ○ | × |
エアータイプ投込み式フィルター | ◎ | ○ | × |
電動タイプ投込み式フィルター | ○ | ○ | △ |
底面式フィルター | ○ | × | ◎ |
オーバーフロー | × | ○ | ◎ |
この表を見ると上部フィルターが無難だと言えますね。初心者はまず上部フィルターを準備すると良いです。
いろいろなろ過フィルターを使っていくと自分の好みと能力については感覚でわかるようになります。ひとまず上部フィルターを使って、慣れてきたら他のろ過フィルターを使うことを検討しても良いです。
1−4−5、ろ材 ろ過フィルターにはろ材をいれないと機能しない
ろ過フィルターにはろ材が必要です。ろ材がないとろ過されず、水は綺麗になりません。
ろ材を購入しましょう!と言いたいところですが、大概のろ過フィルターには標準でろ材をついています。安心してください。
とは言いつつ、純正のろ材は質が悪いものだったりしますので、いくつか購入しておく必要があります。
・ウールマット
・粗めマット
・リングろ材
この3点は購入しておくと、長い間使うことができます。僕のオススメはまとめて後述します。
この記事は僕のブログでも一番人気のある記事ですが、僕の経験から上部フィルターに使うとろ材の最強の組み合わせを紹介しています。一読ください。
1−4−6、砂利 水槽を安定させるためにもまずは必要
砂利が必要か不要か気になる人は多いようで、砂利の要・不要を記載した記事はかなりの人気があります。
僕はいろいろと突き詰めていったら砂利はいらないという結論になりました。それができたのは、これまでの経験があり、安定した水槽を作ることが容易にできるようになったからです。
それに対して、初めて金魚を飼育する人は、安定した水を作ることが中々できません。そのため、砂利が必要になります。詳しくは、先ほどの記事をご確認ください。
砂利があるとないとでバクテリアの繁殖が違います。砂利はバクテリアの住処になるので、砂利はあった方が水質は安定しやすいです。
砂利であればなんでも構いません。ただし、その辺にある屋外の砂利だと汚かったり、金魚に悪影響がある物質が付着していたりしますので、ホームセンターなどで観賞魚用に販売されている砂利を購入するようにしましょう。
1−4−7、照明 金魚も体内時計がある
金魚を飼育するにあたって、照明も必要です。金魚も体内時計があるので、明るくなったら動き、暗くなったら寝ます。
ずーと明るい水槽で過ごしている金魚は、巨大化しやすいという報告が上がっています。
金魚水槽を置いているお店での事例です。防犯をかねて、水槽の電気を付けっ放しにしていたようです。その水槽で飼育されていた金魚は、鯉並みのサイズになったようです。
最近では、LEDライトや水中ライトが販売されています。インテリアとしても使えます。また、ライトはインテリアの役割だけでなく、金魚の体調を管理するための道具です。
照明で水槽を明るく照らすことで、金魚の異変に気づくことができます。体表面に白い点があったり、虫がついていたり。。。明るく金魚をちゃんと見れる状態にすることは、金魚を飼育する上ではかなり重要なことです。
砂利は不要と思われると思いますが、準備するようにしましょう。
1−4−8、餌 ご飯粒は水を汚すから専用の餌を・・・
実は、餌はすぐに買わなくても良い飼育用品ではありますが、合わせて準備しておけば心強いです。
ご飯粒やパン、お麩などが金魚の餌になると言われています。確かに金魚はなんでも食べます。なので、ご飯粒も餌になります。
ご飯粒やパンは水をよごしやすいです。そのため、常に与える餌としては不向きです。人工飼料(ホームセンターなどで金魚用の餌として売られているもの)は、水をよごしにくい様に作られています。
餌を購入するなら、人工飼料にしましょう。
1−5、オススメの飼育用品
ここまで、必要な飼育用品を紹介しました。この章では、僕のオススメの飼育用品を紹介します。自分で探すよ!って方はスキップしてくださいませ。
必要な飼育用品を紹介しましたが、初めて金魚を飼おうと思っている方は実際、何を買っていいかわかりませんよね。そんな方に僕のオススメを紹介しますので参考にしてみてください。
1−5−1、水槽 セット水槽で安く済ませる
僕はGEXの水槽セットを使用しています。水槽セットはいろいろなメーカーから販売されていますが、僕は、GEXの上部式フィルターが好きなので、GEXのグランデ600(上部式フィルター)がセットになっているGEXの水槽セットを購入しました。
古いタイプなので、照明が蛍光灯です。現在ではLEDタイプのものが販売されていますので、省エネでもあります。
水槽セットは、さっき紹介した必要な飼育用品のほとんどがセットになっています。
↑↑この水槽セットだと・・・
・水槽
・LED照明
・上部フィルター グランデ600
・エサ
・水温計
・ヒーター
・カルキ(塩素)抜き
・水質調整剤(←これはいらないけど笑)
・ガラスフタ
の全部で9点がセットです。
結構するな〜という印象でしょうか?趣味にかける月の平均から大幅に高い訳ではありません。金魚や熱帯魚などのアクアリウムは初期投資がちょっとかかります。
と言っても他の趣味に比べれば大したことありません。ランニングだったら、シューズを買ったら、2万円は軽く超えます。その他にウエアなどいろいろなものが必要なので、初期投資に4万円ぐらい必要だったりします。なので、結構手頃に始められるのがアクアリウムです。
この水槽セットは、個別で購入するよりも選ぶ手間が省ける上に安いです。
1−5−2、ろ過フィルターは上部フィルター グランデ600
僕のオススメ上部フィルターはGEXのグランデ600です。僕も愛用してます。
僕はグランデ600に、ウェット&ドライ槽を追加しています。僕が、なぜグランデ600を愛用しているかというと、このようにろ過槽を追加するというカスタムできるからです。
GEX ウェット&ドライろ過槽 60cm水槽用上部フィルター用
グランデ600にはウェット&ドライ槽が追加できます。濾過槽を追加できるだけでなんで愛用とか言ってんの?と思うかもしれません。
濾過フィルターは容量が多ければ多いほど濾過能力が上がります。そのため、よりよい環境を維持するために濾過槽を増やすことは必要なことです。
最初は不要だな〜と思っていても金魚を飼育していく中で、いろいろ情報を得て、知識を増やしていくとこうしたい!とか、あーしたい!と思うことが多々あります。
そうなった時に、濾過槽を追加することができれば便利だと感じます。玄人にもなると一段しか追加できないウェット&ドライ槽を三段ぐらい重ねる人もいます。
僕は、一段なのでまだまだ若輩者ですね笑
そんなこともあり、長く使えるものを買うということでGEXのグランデ600はオススメです。そしてこのグランデ600は先ほど紹介した水槽セットに同封されています。
なので、水槽セットを購入すれば新たに買う必要がありません。
それと・・・
ウェット&ドライ槽はグランデ600以外にもGEXの上部式フィルターのデュアルクリーンにも追加できます。
デュアルクリーンの良いところは水中モーターなため、騒音を気にする人はデュアルクリーンの方がオススメです。
デュアルクリーンはグランデ600に比べて濾過槽が小さいです。合わせて、良い点でもある水中ポンプですが、能力が低いです。濾過できる水の量が小さいです。
デュアルクリーンはグランデ600に比べて、濾過槽が小さい、水量が少ないということから、濾過能力が劣ります。GEXの上部フィルターのローエンドがデュアルクリーンでミドルエンドがグランデ600というところでしょうか。
値段も500円ぐらいしか違いませんので、僕はグランデ600をオススメします。
1−5−3、水槽台は安全上必要!!
水槽台は高価であるため、なかなか購入するハードルが高い飼育用品です。また、家具でも代用できると感じる人がほとんどなので、必要性を感じる人も少ないのが現状です。
僕は学生時代にメタルラックを使用していましたが、歪んでしまった経験から水槽台を購入するようになりました。
しかし、高価なものは買えないのでやすい金属製のラックにしています。扉もついていないので、中身は丸見え出し金属がむき出しなので、ちょっとな〜と思うかもしれません。
メタルタイプの水槽台は、安いが故にいろいろとついていませんが、自分なりにカスタマイズできるのは最大の武器でもあります。
僕もカスタマイズして使っています。電源タップをぶら下げたり、突っ張り棒を使ってタオルをかけていつでも使えるようにしたり・・・
関連記事 僕の水槽下の収納を紹介
ニッソー 水槽台 組立スチールキャビネット 600 NCS-030 (ライトグレー)
僕も使用していますが、オススメはメタルタイプの水槽台です。
1−5−4、ろ材 安いろ材が高い効果を発揮する!?
安かろう悪かろうという言葉がありますが、大概、安いものは大した効果もないと思われがちです。しかし、ろ材の中にはその言葉に当てはまらないものもあります。
僕は安くても効果があるものをみなさんに紹介しています。また、使い方次第で安いろ材の効果を最大限に発揮できる方法も紹介しています。
関連記事 ウールマットを洗う時のコツ
先ほど、『ウールマットと粗めマット、リングろ材を上部フィルターに入れると良いです。』と紹介しました。その3つに絞って、オススメのろ材を紹介します。
1−5−5、ウールマットは安いものより厚手のものを使い回す
ウールマットは安いとウールの量が減ります。高いとウールの量が増えます。
ウールマットは物理濾過をしてくれます。水中のゴミをウールがこしとることで濾過します。世間一般では、ウールマットは安いものを買って、使い捨てのように使う方が効率的と言われています。
僕はその逆を考えています。高めの厚手のウールマットをなんども洗いながら使うことが良いと考えています。
なぜか?
ウールマットは洗うたびに切れ、繊維がささくれの様になります。そのささくれがゴミをよりキャッチしてくれる様になります。洗うたびに能力がどんどん上がって行くと考えています。
薄いウールマットだとどんどんちぎれてしまって、団子になってしまってマットとして使えなくなります。効果を最大限に引き出す使い方をする場合は、厚手のウールマットが良いと考えます。
僕の愛用でオススメはホームセンターでも買える、GEXのパワーマットです。
ここまでくると僕は、GEX信者なんじゃないか?と思われますね笑。そんなことないです。満遍なく使ってみて、最終的にいつでも手に入り安いものになっています。
やっぱり、ネット通販もいいですがホームセンターで買える!ということが重要ですね。と言いつつも安いからネット通販も手放せませんが・・・
1−5−6、粗めマット 安くてOK!!
粗めマットは物理濾過に使うというよりも生物濾過として使います。
学校の理科の授業で習った濾過というのは、荒い石→細かい石→砂という感じに、空間が広いエリアから空間狭いエリアを通すことで大きなゴミから小さなゴミを濾過するという流れでした。
その理屈を使うとなると、粗めマット→ウールマットという流れが理屈に沿ったろ材の順番です。
ただ、僕の使いかでもある粗めマットを生物濾過として使うとなると、ウールマット→粗めマットの順番で使用することになります。詳しくは下記の関連記事をご確認ください。
粗めマットは荒いマットであればなんでもいいです。なので、安いものでOK!洗うとバクテリアが死んでしまうため、粗めマットはウールマットのように洗う頻度も高くありません。そのため、強度が強い必要もありません。
僕のオススメはこちら
ちなみに僕はホームセンターで売っているDCMブランド(プライベートブランド)のやつです。残念ながら、ネットでは見つかりませんでした・・・
1−5−7、リングろ材も安物でOK!!
リングろ材はいろいろな種類があります。生物濾過の役割を果たしますが、リングろ材毎で大きな差はありません。強いていうなら、表面がよりザラザラしているものが良いと思います。
表面積が大きい方がバクテリアが付着しやすいとかバクテリアの住処が多いと言われています。
もう一つ、目詰まりをしない為にリングろ材の中心の穴が大きい方が目詰まりしないと思います。ただ、リングろ材の中心の穴が目詰まりするとなると何年も放置しないと目詰まりしません。
そのため、リングろ材で大きな差はないと言えます。
僕のオススメは安いやつです。
高品質ろ過材 グラスリング α(アルファ)Mサイズ 1Kg(約2L)リング状ろ材
形が欠けてようが割れてようが関係ありません。むしろ欠けていたり割れていた方が表面積が良い!と思っています。なので、安いもので良いです。ただ、小さいと目詰まりする可能性があるので、大きめの方が良いです。
1−5−8、砂利は見た目が一番 次に利便性
砂利は見た目で選んでOKです。こんな水槽にしたいな〜と思い描くレイアウトにあう砂利を選んで見ると良いです。
次に利便性として、金魚のフンがつまらないサイズが良いです。砂利の隙間もバクテリアの住処になります。バクテリアは酸素を必要とします。
金魚のフンが砂利の隙間に詰まると酸素がバクテリアに届きにくくなります。それにより水槽の水質が悪くなります。程よいサイズのものが良いです。
僕のオススメは南国砂。
大磯砂という言い方が有名でしょうか。ただ、最近では大磯で砂利を取るのが難しいため、似たような砂利を南国砂として安価に販売しています。
ホームセンターなどの水槽に敷かれてい砂利と同じです。安いけど使いやすい砂利です。金魚や熱帯魚に向いています。中には水草水槽に使う人もいます。
ソイル(焼いた土)とは違い半永久的に使えるので、経済的だそうです。
1−5−9、餌は金魚の種類によって変えると良い
餌は飼育している金魚の種類によって変えると良いです。例えば・・・
らんちゅうは泳ぎが得意でないため、沈下性の餌が良いです。
和金は泳ぎが得意なので、汚れにくい浮上性の餌が良いです。
こんな感じに金魚の種類で変えると良いです。また、色を濃く出したい場合は色揚げ効果のある餌を選ぶと良いです。
僕は、腸に良い餌と色揚げの餌を与えていますが、いちいち分けて当てるのがめんどくないので、一つの容器にまとめて、混ぜて与えています。
僕のオススメは2種類です。
沈下性です。水面を漂う餌ではなく、沈むタイプの餌です。沈下性はらんちゅう向けと言われていますが、泳ぎが苦手な金魚に向いています。
金魚は水槽で飼育していると赤い色や黒い色が抜けて白くなっていきます。そのことを退色というんですが、その退色を防いでくれるのがこの餌です。
赤い金魚がより赤くなるイメージです。ただし、必ず色が濃くなるというものではないので、必ず必要かというとそうでもないです。
後々、退色し始めた金魚をなんとかしたいと思った時に購入すればよいです。
1−6、水槽を設置し水を入れて濾過を動かすだけ
さて、お気付きの方もいると思いますが、まだ、1章の金魚を買う前の必須事項なんです。
水槽などの飼育用品の購入も済み、金魚が飼育できる!と思われると思いますが、そうは行きません。もう一つだけ準備をします。そして、この工程から1ヶ月程度が一番重要な時期になります。
水槽に水を入れてろ過フィルターを回す
水槽に水を入れたら、1週間程度ろ過フィルターを回しましょう。まだ、この段階で金魚を購入してはいけません。
水が金魚を入れても良い状態になる為に少し待ちます。
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2、金魚の購入〜水槽に入れてから1ヶ月間
ここからが一番重要な章です。
金魚を購入してから水槽が安定するまでの1ヶ月間が一番大変でもあり、一番重要な期間になります。ただ、この期間さえ無事に通り越せば、あとは左うちわです。
金魚の飼い方を知らない人は、この1ヶ月の間に金魚を死なせてしまう傾向にあります。もちろん、金魚すくいの場合はもって帰ってから1〜2日ぐらいにも山場がありますが・・・
そんな大事な時期の過ごし方を紹介します。
2−1、金魚の選び方とお店の選び方
金魚の選び方とお店の選び方を紹介します。
2−1−1、観賞魚店でもダメなところある
みなさんは金魚をどこで購入しますか?ホームセンターや観賞魚ショップ、鯉屋、金魚屋などでしょうか。その中でもホームセンターはどこにでもあり、購入する可能性が高いのではないでしょうか。
ホームセンターはアルバイトやパートなど、金魚に詳しくない人が担当となっている場合もあり、なかなか思うような個体に出会えなかったり、管理状態がよくなかったりします。
ただ、その中でも良いお店もありますので、ホームセンターでしか購入できないよ〜という方も諦めずに!!
僕はホームセンターで働いていました。その時の経験を元に詳しく記事を書いています。ご確認ください。
関連記事 元ホームセンター店員が教えるホームセンターの良いところ・悪いところ
その逆で、観賞魚専門店でもよくないところもあります。管理状態がひどかったり、金魚に力を入れてなかったりする場合もあります。
僕が以前に住んでいた地域のショップはどこもダメでした。2つありましたが、1つはすでに閉店。やっぱり酷いから客も離れて行きますよね。という感じでした。
ということで、専門店だから大丈夫!ホームセンターだからダメ!!ということはありません。では、どういうところが良いのでしょうか?
2−1−2、管理がちゃんとしているどうか確認する
形が良い個体などは、弥富とか金魚の名産地に行った方が手っ取り早いので、置いておきます。元気な金魚を購入できる可能性が高いお店はどこか?というところに着目します。
どんなお店で購入したら良いか?それは、管理面がちゃんとしているかどうか?です。
管理面とはなにか?
・死んでいる金魚が水槽にいない
・水槽が白く濁ったり、泡立っているのに普通に金魚を販売している
主にこの2点が管理面を見極めるポイントです。
”死んでいる金魚が水槽にいない”という項目ですが、これはお店として当然の管理です。これから生き物を買おうと思っている人が、死んでいる金魚が入った水槽から金魚を買いますか?という話です。
そんな商売の初歩的なところをちゃんとできていないお店は、忙しいからなど様々理由を元に管理をおろそかにしています。
管理というものは、一つできてない場合は何もできてないと言っても過言ではないです。お店の電装看板の1文字が消えているお店は管理が行き届いていないと言われます。トイレが汚かったり、テーブルが汚かったり・・・
全部完璧にすることは中々できないですが、こう言った目につくところが管理できていないところは、目につきにくいところの管理ができているわけがないということです。
厳しい言い方をしましたが、結構重要なポイントなので厳しめに言いました。
”水槽の水が白く濁っていたり、泡立っている”という項目は、水槽の水の管理ができていないということです。
ここは、素人には判断しにくいところ、先ほどの例で言うと目につきにくいところになります。ただし、水の管理は観賞魚を扱うお店としては重要なポイントです。
また、水の調子が悪い水槽だから、販売しない、調整中にするなどの処置をして入ればOKです。ちゃんと水の調子が悪いことを認識していると言えます。
これらの2つの項目はお店としてちゃんとしているかどうか?ということの判断です。これがクリアになっていれば、次に金魚の調子を見極める段階に行きます。
2−1−3、金魚の調子を見極めるのはちょっと難しい
金魚の調子を見極めるのは、結構難しいです。なかなか判断できずに買えない・・・となってしまっては行けませんので、あからさまによくない場合を紹介します。
・白い点が金魚の表面にある
・体をこするような動きをする
・水面付近を力なく漂っている
この3点が判断しやすい項目です。”白い点が金魚の表面にある”または、”体をこするような動きをする”金魚が1匹でもいたら、その水槽からは金魚を選ばないようにしましょう。
なぜか?その金魚が病気にかかっているからです。また、その病気は1匹かかって入れれば、他の金魚もかかっているからです。
主に白点病と言われる病気です。体の表面に白い点々(菌)がつく病気です。
・白い点々が体の表面に付いていたら重症
・体をこするような動きをしたら初期状態
このような判断がされます。また、この病気は感染力が強く、1匹がなると同じ水槽内にいる他の金魚にもすでに感染していると考えられます。
そのため、この2つのポイントが当てはまった場合は、その水槽から金魚を購入することはやめましょう。また、お店によっては、全ての水槽の水が一括管理されている場合があります。その場合は、そのお店から金魚を買うのはやめましょう。
残りの1点。”水面付近を力なく漂っている”場合は、体力がなくなっている金魚です。(または病気になっている金魚)
金魚は水質が変わる事や移動することで大きなストレスを感じます。そのストレスに耐えることができない金魚なので、購入を控えるようにしてください。
と言ってもこの3つのポイントに当てはまっている場合でも正しい処置と時間をかけるとよくなる場合もありますが、大変なので選ばないようにした方が、お互いのためです。
金魚を買うときのポイントは、よく観察すると言うことです。僕は見極める力が弱いので、すごい時間をかけて買います。たまに、一目惚れで買うときもありますが・・・
しっかりと見極めて、購入すると良い結果に巡り会いやすいです。
2−2、移動もストレス
金魚を購入して家に帰るまでも注意が必要です。人間も長旅はストレスを感じますが、金魚も同じように移動はストレスを感じます。
移動すると言うことは、ストレスを当ててしまいますが、それを緩和してあげると言うことが重要です。
2−2−1、車で持ち帰る時は、液体の特性を利用する
車で持ち帰る時、揺れが大きなストレスを与えます。常にグルングルン水が動くので、金魚も酔います。それを緩和してあげましょう。
車で持ち帰る場合は、座席や足元におくのではなく、吊り下げておくと良いです。
水も揺れることで袋がゴロゴロと動きます。そうなると常に地震が起きているような感じに金魚はなります。
袋を吊り下げておくと、袋は動かず、吊るしているところ支点として外側に引っ張られて回ります。水の入ったバケツを大きく振り回すと遠心力で水がこぼれないということと同じです。
水がバシャバシャ動くことがないので、金魚への負担を軽減させることができます。
2−3、水槽に入れる前に行うこと
金魚を購入して、家に持って帰ってきました。すぐに水槽に入れちゃダメ!!
意外と知られていませんが、金魚を購入して家に持ち帰り、すぐに水槽に入れる方がいます。それは金魚を殺しにかかっていると同じです。
人間も暖かい部屋から寒い廊下に出ると心臓に負担がかかって死んでしまうと言うことがありますよね。それと同じように、金魚も今いる環境から大きく変わる水槽に入れると死んでしまうリスクが大きくなります。
水槽に入れる前に必ず行うことを紹介します。絶対に忘れないようにしてください。
2−3−1、温度を合わせる
金魚を購入すると酸素と共に袋に入れてくれます。その袋のまま水槽に30〜1時間浮かべておきます。
酸素を一緒に入れているため袋の封を開ける必要はありません。
金魚が生きているので、水槽内の水の温度と袋の水の温度はそこまで大きな差があるわけではありません。数値上は・・・
数値上少しの差ですが、金魚にとっては大きな差であるため、水槽の水の温度と袋の水の温度を同じにする必要があります。
2−3−2、水質をゆっくり合わせる
温度があったところで、袋の水ごとバケツに金魚を入れます。
次にエアーチューブなどの細い管を使って、点滴のように水槽の水をバケツに入れていきます。
ゆっくりと時間をかけて行います。1〜2時間ぐらい使ってしっかりと水槽の水質に慣らしていきましょう。
この水質を合わせることを怠ると金魚へ大きなダメージを与えます。
金魚ではないですが、実際にあった悲しい事件を紹介します。
熱帯魚を飼っている人がいました。掃除のために熱帯魚を隣の水槽に移動させました。移動させて間も無く、熱帯魚の尾っぽや背びれが溶けてなくなり始めました。飼い主は慌てて水槽から取り出し、元の水槽に戻しました。
熱帯魚は幸いにも死ななかったものの尾びれや背びれは溶けてなくなってしまいました。
原因は、水槽の水質の違いによるpHショックでした。
移した水槽にも熱帯魚が住んでいましたが、pHが3程度だったようです。少しずつ変化していった水質には対応できるもののいきなり変わった水質には対応できなかった。
また、水質の違いは見てわからないということです。そのため、人間が同じであろうと思っても実際は全然違うと言うことがよくあります。
みなさんもせっかく買ってき金魚を悲惨な目に合わせないように注意してくださいね。
2−3−3、金魚だけを水槽に移す
水槽の水の水質に慣れさせたら、金魚を水槽に移します。
この時に注意したいのが、バケツの水は一緒に水槽に入れない!ということです。
バケツの購入してきたお店の水が入っています。この水に病気の菌が含まれているかもしれません。また、移動の際に金魚がしたフンが入っていて、ひどく汚れています。
そんな水を金魚を共に水槽に入れると、水槽の水が汚れるだけでなく病気の菌も一緒移動させることになります。
今は元気なので金魚も病気にかかりませんが、移動や新しい環境でのストレスで体調を崩すかもしれません。そんな時に、一緒に持ってきた病気の菌が感染して、金魚が病気になり死んでしまいます。
そんなことがおきないように、金魚だけを水槽に移すようにしてください。
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2−4、ここからが勝負! 水質に注意する期間
水槽に金魚を移し、一安心。これからこの金魚たちと生活していくんだな〜と思いホッとしていると思いますが、ここから1ヶ月程度が一番大変な時期になります。
水槽の水が安定していないため、金魚に有害な物質が水槽に蔓延して、金魚が死んでしまう可能性が高いです。初心者が金魚を死なせてしまうのは、この期間がもっとも多いと言われています。
この期間を耐え抜けば、金魚が長生きしてくれること間違いなし!です。頑張りましょう!!
そのためにはろ過について知っておく必要があります。
2ー5、生物濾過を機能させる
”水槽が安定しないから、金魚に有害な物質が水槽に蔓延して、金魚が死んでしまう”と言いました。なにこれ?意味わかんない?と思った方もいると思います。どういうことか紹介します。
みなさんが疑問に思うであろうことをQ&A方式で回答していきます。
Q.水槽が安定しないとは?
A.ろ過バクテリアが十分な数いないため、フンを分解できずに水がどんどん汚れてしまうことを水槽が安定しないと言います。
Q.金魚に有害な物質とは?
A.金魚のフンからアンモニアが出ます。そのアンモニアが金魚に対しては猛毒なんです。そのため、水槽が安定しないとアンモニアが分解されずに金魚が死んでしまいます。
Q.アンモニアをなくすにはどうしたら良いか?
A.生物濾過 ろ過バクテリアを育てることが重要です。
Q.ろ過バクテリアはどこにいるのか?
A.空気中にもいるし、水道水の中にもいます。
Q.ろ過バクテリアを育てるにはどうしたら良いか?
A.ろ過バクテリアはアンモニアを食べて、亜硝酸を出します。そして、亜硝酸を食べて硝酸塩を出します。アンモニアや亜硝酸を食べるには、酸素を与える必要があります。なので、酸素を与えて待つことが大事です。
Q.酸素はどうやっていれるのか?ぶくぶく買ってないけど・・・
A.上部式フィルターを使用して入れば、大丈夫です。酸素が溶け込むような構造になっているため、酸素を水槽に入れる必要はありません。
Q.じゃあ、放置しておけばいいんだね?
A.いいえ、違います。放置すれば、金魚はアンモニア中毒で死んでしまいます。
アンモニアを食べるろ過バクテリアは1週間半程度、亜硝酸を食べるろ過バクテリアは1週間半程度すると育ちます。その間、水質に気をつけながら金魚を飼育すれば良いです。
2−6、ろ過バクテリアが育つまで
水質に気をつけながら、金魚を飼育していきます。具体的に言うとどうすれば良いのでしょうか?
・餌は3日に1回で少量
・水質をチェックしてアンモニアが多量になったら、少し水を交換する。
・祈る
この3つが重要なことです。笑
祈るという項目はさておき、重要なのは過度にアンモニアを水槽に増やさないと言うことが大事です。
アンモニアは金魚のフンから出ます。そのため、金魚にフンをさせなければ良いのです。ただ、少しばかりのアンモニアがなければろ過バクテリアも育たないので、少しだけ餌を与えてフンをしてもらいます。
最初のうちは、なれるまで水質チェックを行うと良いです。慣れてくると感覚でわかるようになりますので、そこまでは水質チェックキットを使うと安心です。
テトラテスト アンモニア試薬NH3/NH4+(淡水、海水用)
アンモニアの測定ができるとかなり楽です。慣れてくるとこのテスターを使わなくてもよくなりますが、慣れるまでは便利でしかたありません。
水槽の水のpHや亜硝酸塩や硝酸塩が測定できるものです。これはあってもなくてもいいです。
アンモニアが多量に検出したら、少しだけ水を交換します。毎日、少量をちょこちょこ交換すればろ過バクテリアが減らずにすみます。
とある時期を境に一気にアンモニアが検出されなくなります。そうなったら、アンモニアを分解するろ過バクテリアが十分な量育ったことになります。その次に亜硝酸が検出されるようになります。
亜硝酸は、アンモニアほど毒性は強くありませんが注意が必要です。同じように、少量の水を交換していきます。同じようにある時期を境に検出されなくなります。そうなれば水槽が立ち上がったと言えます。
上部フィルターがあれば、酸素は溶け込みます。ろ過バクテリアを早く増やしたい場合は、エアーポンプを使って、水槽内に酸素を入れてあげるとより効率的にバクテリアが育ちます。
毎日ヒヤヒヤしながら水質チェックと水交換をすると思います。この期間を過ぎれば、安心です。
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3、ろ過を過信せず、水交換をしよう!!
ろ過バクテリアが繁殖すると水質が安定するので、ちょっとやそっとのことで水質は変わりません。しかし、そのろ過システムを過信していると水槽は崩壊する日が刻一刻と近づいてきます。
定期的なメンテナンスを怠るといつか金魚が死んでしまう日がきます・・・
水槽が立ち上がった後の定期メンテを紹介します。
3−1、水交換は週一で、水槽の1/3を変える
週一回、水槽の1/3の量の水を新しい水と入れ替えます。
この時交換する水は、1日程度汲み置きしておいた水を使うか、カルキ抜きを使って塩素を抜いた水を使用します。
この水換えをちゃんと定期的に行っていれば、長期間、水槽の水質を安定させておくことができます。それぐらい重要な作業です。
ただ、やるとわかるんですが、結構重労働なんです。僕は、それを簡単にできるように分業制を採用しています。詳しくは、こちらの記事を一読ください。
3−2、定期的なろ材の掃除も忘れずに
水の交換を定期的に週1で行いましょう!と言いましたが、他にもろ材も定期的に掃除をする必要があります。
と言っても掃除をするとろ過バクテリアが死んでしまうので、洗い方には注意が必要です。
1、水交換とろ材の掃除は同時にやらない
2、ろ過フィルター内のろ材を一気にまとめて掃除しない
3、ろ材に合わせてメンテ周期を変える
この3点がポイントです。
3−2−1、水交換とろ材の掃除は同時にやらない
水交換をするとバクテリアが死んでしまいます。また、ろ材を掃除してもろ過バクテリアは死んでしまいます。
水交換とろ材の掃除を同時に行うと、水槽内のろ過バクテリアの数は激減します。
せっかく1ヶ月も苦労して増やしたろ過バクテリアは激減し、水槽は不安定状態になります。そうなると金魚も体調を崩しやすくなります。
水交換をする時は、ろ材を掃除しない!
ろ材を掃除する時は、水交換をしない!
絶対に守ってください。
3−2−2、ろ過フィルター内のろ材を一気にまとめて掃除しない
これも同じように、ろ材を掃除するとろ過バクテリアが死んでしまいます。
極力ろ過バクテリアの減少を防ぐために、いくつかあるろ材の掃除をローテーションさせながら掃除するようにしてください。
3−2−3、ろ材に合わせてメンテ周期を変える
ろ材を同時に掃除しないと言いましたが、ろ材ごとに適正の掃除周期があります。そのため、この周期を知っていると同時に掃除することはほとんどありません。
僕が行っている掃除周期を参考に記載します。
・ウールマット:1ヶ月ごと掃除
・粗めマット:4ヶ月ごとの掃除
・リングろ材:1年ごとの掃除
僕は掃除タイミングがわからなくならないように百均のホワイトボードに記載して、管理しています。
ここまでこまめにする必要はありませんが、いちいち覚えておく必要がないので便利です。
覚えておく必要がない情報は忘れていた方がストレスフリーですからね。ちなみに、水交換も記録しています。
3−3、ろ過フィルターのポンプも消耗品
ろ過フィルターは上部フィルターをオススメしていますが、上部フィルター以外に外部フィルターや電動の投げ込み式フィルター、外掛けフィルターなどろ過フィルターにはポンプが使用されます。
ポンプも消耗品ということを忘れないでください。
ポンプが送り出す水量が減るとろ過能力がdownします。忘れがちですが、掃除をするときにポンプの水量も確認するようにしてください。
僕が新しいポンプに変えたときの前後比較を記事にしています。そちらも合わせてご確認ください。
4、慣れたらいろいろな金魚を飼育できる
水槽がちゃんと立ち上げることができ、安定した水槽の管理ができるように慣れば、いろいろな金魚を飼育することができるようになります。
僕は最初から好きな金魚を飼育して、より思い入れを持った飼育をした方が良いと考えていますが、現実的な意見としては、より飼育しやすい品種から手をつけた方が良いという考えもあります。
特に和金やコメットなどは、泳ぎも得意で体も丈夫なので初心者にもとっつきやすいです。
初めかららんちゅうなんかの高くて難しい金魚を買って挫折するよりは、安価で丈夫な金魚から始めて自身をつけた方が良いです。
水槽がちゃんと立ち上げられれば、水槽を新しく買って飼育環境を増やすこともできますので、様々な金魚を飼育することが容易になります。
4−1、金魚の種類はたくさんある
金魚はたくさんの品種がいます。2018年の初めにも新しい品種の発表があったぐらい、日々品種が生まれています。
長細い体の品種や丸い体の品種、背びれがある品種やない品種、安価な品種や高価な品種、入手しやすい品種や入手しにくい品種、様々です。
金魚図鑑と言われる書籍も販売されていますので、一度立ち読みでもしてみてください。僕のオススメはこれです。
このブログでも品種については紹介していますので、良い本がなければ読んでみてください。写真が集まらなくてなかなか増えていませんが・・・
関連記事一覧 金魚図鑑 of 長生きさせる金魚の飼い方
5、興味が出てきたらいろいろ揃えれば良い
必要な飼育用品を紹介しましたが、実際に僕が使用している飼育用品は他にもたくさんあります。最初だから、これは必要ないよね〜といって省いたものが何点もあります。
金魚の飼育に慣れてくると、いろいろな情報を得るようになります。雑誌を読んでみたり、ブログを読んでみたり・・・
そんな中でこれ使ってみたい!とか、こんなものがあれば便利なのか!となったら、いろいろと買い足せば良いです。
近くのホームセンターとアクアショップは月一ぐらいで十分ですが、何かの買い物のついでに回ると良いでしょう。まぁ、アクアリウム用品はサイクルタイムが長いので代わり映えしませんが・・・
あとは、ネット通販でいろいろとみて回ると良いです。僕は、近くのホームセンターか大手ネット通販店のチャームを使用しています。
やっぱりネットは安いし簡単に手に入るので、良いです。ホームセンターは手にとって見ることができるので、良いです。最初はホームセンターで手にとって確かめてから、ネットで買うとやすく買えます。
慣れてくると気づくとネットで買い物して、知らない間に届くという悪循環が・・・笑
最近では百均でも飼育用品が手に入るご時世になったので、金魚の飼育のハードルが下がったように思います。でも、しっかりと知識を抑えておかないと、金魚を死なせてしまうという昔の嫌な記憶が蘇ってきます。
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6、まとめ 何事も初めはうまくいかないもの
どんなことも初めて行うことは、うまく行かないもんです。
失敗を恐れては行けません!と言いたいところですが、生き物の命を扱っていますからね。悠長なことを言えません・・・
初心者の人に失敗してほしくない!という想いと、金魚の命を大事にしたい!という想いからこの記事を書くことにしました。
長々と約2万文字の記事になりました。制作に約1ヶ月かかりました。
参考になりましたでしょうか?
2万文字のブログ記事をちゃんと最後まで読んだ方は、きっとうまく金魚を飼育することができると思います。焦らず、しっかり金魚を観察しながら実践してみてください。
文字数が多くなると読むのが大変なので、99%の記事は1000〜2000文字程度と読みやすくしています。いろいろと書き留めていますので、読んでみてください。参考に慣れば幸いです。
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